友永翔大
特殊詐欺の被害を防ごうと、初めて募集された「にいがた特殊詐欺だまされま川柳コンテスト」の入賞作が発表された。依然、高止まりする被害を減らすため、作品は啓発ポスターなどに用いられる。
コンテストは、県と県警、第一生命保険が共催し、昨年8~9月に作品を募った。小学生から90代まで2734句が集まったという。
入賞したのは10作品。このうち、県知事賞には、三条市の僧侶、川崎伸彦さん(41)が作った「大金を 渡すな送るな 振り込むな」が選ばれた。先月、県警本部であった表彰式に出席した川崎さんは「受賞をうれしく思う。被害防止に役立てて欲しい」と話した。
県警本部長賞には、長岡市の会社員、矢沢秀子さん(57)の「『母さん』で バレたオレオレ うちは『ママ』」が選ばれた。審査委員長を務めた県の県民生活課、木村浩樹課長は「川柳を思い出して、被害防止につなげてもらうため、わかりやすい表現を重視した」という。
県警によると、県内の昨年の特殊詐欺の認知件数は、11月末時点で107件(前年同時期より25件減)に上り、被害総額は約2億1500万円(同約4500万円減)。県警の原伸一・安全安心推進室長は「怪しい電話に出ないことが大切」と注意を呼びかけている。(友永翔大)
優秀賞の3作品
俺俺と 言ったら名前を まず聞こて
「なんだろう?」 押しちゃダメだよ その画面
電話口 「録音するよ」 アレ切れた
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル